出産直後のお母さんとなったクライアントさんからの相談を受けて、過去の経験や実績もふまえて中島なりの考えをまとめて、クライアントさんに許可をいただいてい掲載しています。

「今とても不安です。出産前と後で夫婦関係が変化して、イライラしてます。旦那は仕事ばかりで出産前のように寄り添ってくれない・・」

産後あるあるなだけに悩まれている方は多い。産後うつって言葉もあるくらいですから。

出産は体力的も精神的にも大きな変化です。初産であれば特にそうです。産まれて初めて母親になったんですから。

今までは、小さな不満はあれど、良くしてくれた旦那さん。優しい言葉をかけてくれたり、家事をこなしてくれたりしていたのに、仕事がといって寄り添ってくれなくなった。

子どもが産まれたのに父親としての責任感がないの?初めからこれで、この先大丈夫なの?自分だって良い母親としてやっていけるの?・・・と不安のループに入ってしまいやすいのは何故なんでしょうか?

それは、環境の変化に合わせて自分達の価値観にズレが生じたのに気付いていなく解消していない、からです。

人は、環境に適応して行くことが大切です。環境が変われば、新しい環境に適応していく。

環境というのは、住所や働く場所だけではありません。物理的な環境の変化意外にも、立場や責任や人間関係といった 目に見えない環境 の変化もあるんです。

人は産まれてから多くの環境変化を経験してます。産まれてきた事も、小学校に入学した事も、就職した事も、家族に変化があった事も色々と物理的な環境変化を経験しています。

ですが、出産直後は父親にとって物理的な環境に変化はありません。一人暮らしの経験がある人であれば、母親が入院してても一人暮らしの頃と変わらずに家事をこなして仕事に行く。喜びを感じても、自分の生活環境に変化はありません。

でも、母親は違います。10ヶ月も体の一部として育ってきた子どもを、痛みの中出産し、鳴き声と安堵感と不安感とを物理的な環境変化を、当たり前でしょうが、リアルに感じています。

その価値観のズレがある事を知るのが一歩目です。

「何でわかってくれないの!?」

わからなくて当たり前です。価値観がズレていれば、わかるはずがありません。

「じゃあ私がガマンすればよいの?」

どちらかがガマンしても問題の先送りなだけです。

二歩目として、2人で対話して価値観のズレを修正する、が大切です。

感情的ではなく、理性的に。責任の話ではなく、何をやって、何をやって欲しくて、どこへ向かうのか等々について対話しましょう。

さて、なぜメンドくさくても大変でも対話するのか?

それは未来のためです。

子育ては親が想像もしていない環境の変化が起きます。何億通り何兆通りもある同じ人生が無い子どもの成長において、親2人の経験してきた事だけでは子どもの人生は推し測れません。

様々なトラブルも、様々な喜びも、子どもの可能性を引き出していくためには、一番の環境である親の成長が不可欠です。親が子どもの成長という環境の変化に適応する必要があるんです。

子どもが成長して、躾が〜などと無責任で何も知らない周りの人間から無責任な事を言われる前に、2人で対話して価値観のズレを合わせていく習慣を付けましょう!

対話といっても、難しく考えずに、キャッチボールでお願いしたり、お願いされたりしましょう。

いくつもボール投げれば、同時にキャッチする事は出来ません。相手が受け取れるボールを投げるのがポイントです。

なぜ対話が必要なのか?が2人で共有しておけば、対話する、という時間を早めに用意しておくと、これからがラクになりますよ♪

家族は一番の仲間であり、無責任な周りの意見に流されずに、家族という安全基地を作っていきましょう!