コーチングって言葉を目にしたり耳にする事も多くなってきましたが、どんな事か知っている人は少ないと思います。カウンセリングも同様に誤解があるスキルだと思ってます。
コーチングとは、相談者の自己肯定感を高めること。
コーチングとは、その人の思い込みを変えること。
カウンセリングは、その人の話を聴くこと。
カウンセリングは、その人の思い込みを見つけること。
クライアントさんとの電話セッションでの話。
*許可をいただいて掲載しています。
出産後に実家に帰ってきて、色々と頑張ったんだけど、どうにもならないと依頼があった。
まずはカウンセリングで、話を聴く。
思い込みを見つけていく。
子どもが泣き止まずにどうして良いかわからない。
何をしても泣き止まず辛く苦しい。
等々。
オレ自身親として子育てしてたから、わかる。
泣き止まない辛さ、わかる。
でも、共感はしても、同感はしない。
同感して一緒に悲しんで苦しんでは、思い込みを見つけられない。
母親として10ヶ月も準備してきている人が、苦しいだけなんてない。
赤ちゃんが泣くのなんて当たり前だと思ってるはずなに、苦しい。
そこには、思い込みがあって、その思い込みを見つけて、新しい思い込みに変える。
可能性を提示して、自己肯定感を高めるのがコーチング。
*
母親だから、子どもの事を分かっているって思ってます?
え??はい?
自分から産まれてきても、それは別の人間で、母親と同じじゃないですよ?
え?
赤ちゃんが泣いて、色々やっても泣き止まないときに無力感感じます?
はい!
*
そこが思い込み。
母親だからといって、子どもの事をわかるわけじゃない。
母親だからといって、なんでも出来るわけじゃない。
でも、自分から産まれたから、その事に気が付けなかった。
子どもの事を分かっている、そう思っているから、泣き止まないと凹む。
泣き止ませられない自分を、ダメな母親だと決めつけてしまう。
だから周りの何気ない一言でも、イライラしちゃう。
分かってる、から、分からない、へ。
分かっている母親、から、分かろうとする母親へ。
本やネットに情報が溢れてるけど、答えは目の前にある。
目の前の赤ちゃんを観察する事で、答えを見つけていく。
でも正解なんてない。
推論して検証して、また推論して検証してを繰り返す。
そうして赤ちゃんからの泣くというサインの答えを見つけていく。
*
とセッションを進めていたら、寝ていた赤ちゃんが泣き出した。
起きました?
起きました。
汗かいてます?
はい。
オムツはどうですか?
おしっこいっぱいです。
では換えましょうか。
あ、はい。
でも布団に置くと泣くんですよ。
はい、寝起きでお母さんから離れれば、泣きますよ?
え?あ、そうですよね
近くに肌着とオムツはありますか?
ないです。だから取りに行きます。
じゃあ泣くのは仕方ないですね。
え?用意しておかないとダメですか?
ダメじゃないですけど、取りに行けば泣きますよね?
泣きますね、泣きますね!
とりあえず取りに行きましょうか。
はい!
*
客観的に、冷静になれば当たり前な事でも、思い込みがあれば気が付けない。
自分で気がつくのが難しいから、コーチがいるんです。
あなたに寄り添い、あなたのみてる世界を変えるのが、コーチです。
*
換えました?
これから肌着換えます。
泣き声小さくなりました?
そうですね!次オムツ変えます
わかりました。
変えました。でも泣きますね。
そうですね。肌着の時は落ち着いたのに・・・
オムツが合わないのかな?布オムツ試した事あります?
え?布オムツ?
はい。肌着は木綿ですよね?体の感覚が敏感で紙オムツだと違和感があるのかも。
え?色々オムツ試したりしたけど、そこまで考えた事なかったです!
あ、推論ですよ?布おむつにしても泣き止むかどうかはわかりませんよ?
なるほど!
*
大切なのは、推論からの検証。容易な答えに飛びつくのではなく、目の前の赤ちゃんと対話するように。
コーチは指示しません。
提案だけします。
決めるのは、あなた自身ですから。
*
でもまだ泣いてますよ?
お腹空いてるんでしょうね。
え?なんでわかるんですか?
だってオムツ替える必要があるくらいおしっこしてるんですよね?
はい。
そしたらお腹空いてるんじゃないんですか?
あ!!そうですよね!
でも母乳嫌がるんですよ。
嫌がる??
あ、でも最初だけ嫌がるけど、飲むは飲むんですよね。
哺乳瓶だと大丈夫なんですけど。
ん??哺乳瓶だと飲む?
母乳で育ててるんじゃなかったでしたっけ?
あ、それは産まれてずぐは母乳の出が悪くて哺乳瓶でミルク飲んでたんです。
ああ、そしたら、母乳だと飲めない、って思ってるかもですね。
だから最初嫌がる。
え??
母乳を拒否されると凹みますよね?
凹みます。
でもそれは母乳が嫌なんじゃなくて、産まれてすぐの経験が原因かもですね。
飲めない、って思い込みがあるから、最初嫌がる、的な。
え??赤ちゃんでもそんな考えるんですか?
え???赤ちゃんだって人間ですよ!ちゃんと考えて行動しますよ!
ただ、羊水の中から出て、肺呼吸初めてまだ日が浅いですから、泣くしかサイン出せないだけです。
なるほど!
*
理想の母親のように子育てできないダメなお母さん、から
子どもの事をわかろうとするのが理想の母親、へ。
母親は誰でも頑張ってます。
大変だね、でも、頑張らなきゃね、なんてのはコーチングじゃない。
ただ相談を受けてる側の考えの押し付け。
頑張ってる人に、頑張って!
ではなくて、
頑張りどころが、思い込みをずらすのがコーチング。
お母さんの笑顔が、一番の子育て。
お母さんの自己肯定感の高さが、子どもの自己肯定感の高さ。
ただ話を聴くだけじゃない。
一方的なアドバイスをするんじゃない。
産後苦しんでるお母さんに必要なのは、自己肯定感を高めて、思い込みを変えるコーチングなんです。
「もう1人で頑張りすぎるのやめました!
頑張り方を変えます!」
セッション後にいただいたメッセージ。
嬉しい♪
個人セッションをご希望の方は、下記フォームからご連絡ください。