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子どもの成長に合わせて、自立をうながし一歩一歩親離れをしていく事が大切です。でももっと大切なのは、親が子どもを手放していく子離れです。

先日、息子が1人で隣町のアイスリンクまで、電車とバスを乗り付いで行ってきました。柏崎市の小学6年生では初めてかもしれません。

都市部では公共交通機関を使うのは当たり前かもしれませんが、地方の片田舎である私がいる新潟県柏崎市では、車での移動がほとんどであり、中学生や高校生でも1人で電車に乗った事がない子ども達も多く居ます。

そんな環境だからこそ、息子が年中さんの時から、あえて電車やバスに乗って準備をしてきました。

私は、子どもが25才になった時に地球人になっていて欲しいと思っています。柏崎市民ではなく、新潟県民でもなく、日本国民でもない、世界で活動する人になって欲しいと思っています。

そのための1つに、世界を広げる事、1人でどこでも行ける事を伝えて来ました。

・目的地に行くためにはどの電車に乗れば良いか?
・いくらの切符を買えば良いか?
・何時の電車に乗れば良いか?
・どの駅で乗り換えれば良いか?
そして、迷ったら駅員さんに聞けるか?

年中さんから始まった準備は、最寄りの駅から少し離れた駅までバスに乗り、最寄り駅まで一駅のって降りて歩いて帰る、から始まりました。息子にとっては、特別なお散歩くらいだったかもしれません。まずは、その環境になじみ、マナーを伝えて行きます。

その後は、急行に乗ったり、実家の東京まで新幹線に乗ったりしました。その中で、息子に切符を選ばせたり、知っているのに知らないふりして駅員さんに聞いたり、聞かせたり、ホームでの乗り換えを息子に案内させたりしました。

そして、5年生の時に、初めて1人で新幹線で東京の実家まで行きました。

子どもの教育の話?いえいえ、子どもが一歩一歩成長するように、親が子どもを信頼し一歩一歩手を離して行く話です。

子どもに何か合ったらと不安になるから、手放せない。手放せないまま年齢を重ねると、その一歩が子どもには大きすぎて登れない、だからもっと不安になって手放せなくなる・・・

小さな一歩を共有するから、ああここまで出来るんだと安心する。次の一歩を共有して、また安心する。その一歩一歩の積み重ねが、子離れへつながっています。

親である以上、子どもを心配しなくて良くなる時なんて、来ないと思う。でも、子どもの人生は子どものモノだから、親の不安なんて漠然としたモノで、子どもの世界を狭めちゃいけない。
自分が経験してきた事は伝えやすいけど、経験していない事は、難しいかもしれない。自分が経験して来た事は、失敗も成功もイメージしやすいけど、未経験ではイメージできないかもしれない。
でも、あなたが今まで生きて来た事は、初めての連続だったはず。親だけではなく、親戚や周りの大人に支えられてきたはずです。

小学校にあがった時の不安感、小学校に行くのが当たり前になった時の気持ち、初めて電車に乗った時、初めて飛行機に乗った時、初めて1人で買い物に行った時・・・どれも大切でそれは生きる事すべてに共通する。

まずは自分が許せる失敗の範囲で、心に余裕を持って、お子さんの小さな挑戦を見守ってみませんか?お子さんの成長に気付き、次は少しレベルを上げての繰り返して、子離れの一歩ですから♪