「抽象度って何ですか?」

講座でもセッションでも、抽象度の上げ下げが大切です、と伝えていますが、こう質問される事も多いです。単語は知っていても、説明できる人の方が少ないかもしれません。

正直ですね、説明が難しいと言うか、概念的な話なので「なるほど!」みたいに理解しづらいんですよね。

でも、昨年末から使っている「解像度」と言う言葉だと「なるほど!」言ってもらえる事が多いので、解説してみます

特に「自他境界線を引き直す」のに必要な考えなのです。

「自分と相手の世界の捉え方が違う」と言うのは「自分と相手の解像度が違う」って事ですから。

解像度は、テレビのイメージです。

自分が4Kのテレビであれば、細部までクッキリと認識できます。
自分がブラウン管のテレビであれば、輪郭はぼやけまずが全体像はイメージできます。

ゲームであれば、初代プレイステーションと、プレステ5との違いでも良いでしょう。
スマホであれば、初代iPhoneと12との違いでも良いでしょう。

でも、それは自分自身の特性ってだけでなく、自分の好きな事や興味によって解像度は変わります。
自分が興味ある事は解像度が高く、興味がない事は解像度が低い。

こう書くと「当たり前じゃん」って思います?

でも、多くの人が「自分と同じような解像度で世界を捉えている」と誤解しているんです。
自分が興味あっても、相手が興味がなければ解像度は異なります。

相手には自分と同じ解像度を求めたりしますけど、でも、逆だったらどうでしょうか?
相手が興味あっても、自分が興味なければ「え、別に知らんし」って思いますよね。

でも、それが人間なんです。

ワガママでも何でもなくて、そう言うしくみなんです。
そうやって、自分を知り、相手を知る事が、自他境界線を引き直すって事です。

実は、冬休みは、自己成長の絶好の練習場なんです。
学校や職場と違って、親族が一番めんどくさい。
お互いに気を使わずに、解像度が異なったまま、価値観を押し付けあって、トラブルいっぱい。

だからこそ、解像度を意識してみて下さい。

あ、相手に理解してもらうのは、諦めて下さい。

理解しようとしてくれるのであれば、もう理解されてますから。
何で会話が噛み合わないのか?
自分から、相手を観察しましょう。
相手の解像度は高いのか?低いのか?

相手と解像度の違いを意識する事が、自他境界線を引き直す事なのです。

と書くとどうでしたか?

「抽象度」って言葉を使ったよりも、イメージしやすく感じませんでしたか?

理解力は知識の量に比例します。
自分の知識とつながる情報でないと、理解できませんから。
相手に伝えるには、相手の言葉に置き換える必要があります。

鬼滅の刃で例えるのも、同じ事です。

誰かに伝えられないと感じたら、相手の言葉を使ってみましょう。
その試行錯誤があなたの言語化能力を高めてくれます。

何にせよ、家族を観察してみて下さい!

色々な好き嫌いから、色々な解像度が気づけますよ。