テレビや新聞といったマスメディアでも、TwitterやYouTubeといったSNSでも、今は玉石混交に情報の大洪水です。
それに、全ての情報は、発信者のフィルターを通ったものですから、正しい情報というのはありません。ですから、私たち自身が、どんな情報を選択するか?精査していく必要があります。
先日のツイートです。
GIGAやICTを苦手な管理職が反対するのに権威を用いるにしても、又聞きの情報をさも真実かのように用いるのは、教育者としてどうなんだろうか?
— 中島 征一郎@先生の先生 (@nakajimasei) May 27, 2021
とは言え、私も知らなかったので、勉強不足を痛感です
反論する論拠としても、多くの先生方にも、保護者にも知って欲しいですね https://t.co/n4kv3lXzTo
豊福先生のツイートを引用RTしたものですが、正直ですね、まだまだ知らない事がある、まだまだ思い込んでしまっていると反省しました。
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私も「ジョブズは子どもに電子機器を与えなかった」との話を、裏どりもせずに、そのまま信じてしまいました。
全ての情報は、発信者が信じる事について情報を「省略・歪曲・一般化」して発信していますし、受信者である私達も同じようなフィルターを通して情報を受け取っています。それについては、講座でも伝えていますが、信じ込んでしまったり、面倒くさがってファクトチェックを怠ってしまう事もあります。
特に、過去の事は、そのままになっている事が多く、そのままだと、最新の情報を過去のフィルターのまま受け取ってしまいます。
この時代を主体的に生きていくためには、そのフィルターをアップデートし続ける事が大切です。
コロナ禍の今は社会変化がとても早く、早すぎるので、新しい情報が正しいわけではありません。アップデートとは、新しい情報に書き換えるだけでなく、しっかりと裏どりしてファクトチェックする必要があります。
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ICTを否定する人達にとっては、カリスマである「スティーブ・ジョブズが子ども達にiPadを与えなかった」と都合良い部分だけを切り抜いた情報を発信することで、自分達の考えは正しいとハロー効果を用いるにもちょうど良いですよね。
ICTを肯定する人達にとっては、否定派の主張を覆すために、切り取られた情報はジョブズの言葉ではない、との情報を発信して打ち消す必要があります。
この二つを持っても、否定派も肯定派も自分にとって都合良い情報だけをフィルタリングしてしまう事がわかって頂けたかと思います。
今後も、マスクやワクチン接種については二項対立が進んでいくでしょう。
誰かを信じても、その誰かが責任を取ってくれたり助けてくれたりするわけではなく、結局は自己責任です。ですから、そんな中でも、自分で情報を選択して、自分らしく生きていきたいものですね。