手段と目的の違いが分かりますか?
言葉は誰もが知っているでしょうし、その意味も言える人が多いと思います。
でも、日常生活の中で、その二つをちゃんと使い分けていますか?
授業は、手段であって目的ではありません#教師のバトン
— 中島 征一郎@先生の先生 (@nakajimasei) June 15, 2021
先日のツイートです。
教師のバトン というタグをつけているので学校の先生に向けたツイートですが、授業を他の言葉に置き換えれば、家庭でも職場でも活用できる考えです。
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手段:目的を達成するためにとる方法
目的:理想とする目指している状態
と定義はありますが、どの視点でみるか?どの時間軸で捉えるか?で色々と変化します。
また、手段は言語化されているものが多いですが、目的の言語化は一般化が難しいのでトレーニングを積まなければ、目的を言語化できない方が普通と言えます。
授業は、学ぶべき知識を得るための手段です。
知識を得る事が目的であり、その方法として授業を行なっているんです。
ですが、知識を得るという目的が、授業を行うとういう手段が目的となっているケースがとても多いです。
子ども達の学びのための授業ではなく、教員がやりたい事をやるための授業。
「こんな授業やって何の意味があるのか?」
と子ども達がそう思わせるような、目的なき授業が散見されてます。
もちろん、今に始まった事ではなく、前から何ですけどね。
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手段が目的かする事は、実はそれ自体は問題ではありません。
学ぶ段階でも、必要な事です。
例えば今であれば、
目的:ICTを用いた授業で理解力を高める
手段:タブレットを使う
とすると、タブレットを使うために
目的:授業でタブレットを使えるようにする
手段:タブレットの使い方を教える
と、拡大縮小するように、目的と手段は関連させる事ができます。
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ですが、その関連させていない手段の目的化が問題なのです。
つながりが明確であれば、安心して学べますし、理解力が高まります。
でも、そこにつながりが無ければ
「これを学ぶのはなぜだろうか?意味がないのでは?」
と思われてしまえば、その授業の学習効果はほぼゼロになります。
これは子どもだからではなく大人も同じで、誰かに仕事を伝える時にも同じです。
「そういう事なのか!なるほど、これは学びたい!」
と相手に思ってもらうために、常に目的を意識して教えていきましょう。
今自分が行なっているのが手段なのか目的なのか、自問自答するのがオススメです。
もちろん、仕事だけでなく日々の生活の中でも「なぜやるのか?」を意識していくと、行動力が高まりますし、成果が早く出ますからやってみて下さいね。