「内省ってどうやってやるんですか?」

 最近、色々な方から聞かれる事が多いので、中島なりの考えを書きました。

 そもそも内省とは何か?なのですが、調べると色々な事が書かれていて混乱しやすいと思いますので、ここでは「内省=自己対話」と定義して進めます。

 自己対話もわかりにくいかもしれませんが、要は「思考の言語化」です。自分自身に対して、問いかけて、回答して、問いかけて、自分の考えを言葉にしていく行動を、内省と読んでいます。

 内省は自分の思考を言語化するために行いますから、昨日と同じように生きるのなら必要ありません。ですが、昨日とは違う未来を手に入れたければ新しい行動が必要であり、そのために思考を言語化する必要があります。

 人は言葉にしなければ行動できません。

 例えば、絵を描くときでも、「好きに描いて」と言われるよりも、「自分の好きな果物を描いて」と言われた方が、描き始め安いですよね。

 人は、何をしていいかわからないと行動できませんから、行動を具体的に言語化する事で行動しやすくする方法の一つが、内省です。

 内省には「思考整理するための内省」と「新しい閃きのための内省」の二つに中島は分けて考えています。

 「思考整理するための内省」とは、多くの方がイメージしているように、自分の考えを書き出す事です。書き出し方は色々あり、中島はマインドマップを使っていますが、箇条書きでも、パソコン等を使っても良いでしょう。

 この方法は、思考の言語化のトレーニングにもなりますし、文字として実際に書き出す事で、自分を客観的に見ることができます。頭の中だけで暗算するよりも、書き出して筆算した方が良いのは、計算も内政も同じです。

 中島の場合は、最初は青色のベンでガーーっと書き出し、それを見ての感想や気付きを緑色のペンで、さらに発展的な考えをオレンジ色のペンで、新たに気付いた大切だと感じた事を赤色のペンで書き加えていきます。

 もちろん、書けば全て解決!なんて事はありませんが、思考を言語化する事の難しさを感じるだけで、コミュニケーション能力が高まります。だって、自分にとって難しい事ですから、誰かに質問して答えられなくても仕方がないですよね。

 紙に書き出すのがオススメですが、SNSを活用するのも良いと思います。

 「新しい閃きのための内省」とは、言葉で説明するのが難しいのですが、新しいアイデアが降りてくるのを促す行動の事です。

・・・分かりづらいですよね。

 思考整理するための内省でも新しいアイデアが降りてくる事はありますが、中島の場合は、書き出している時よりも、書き出して書き出して書き出した後に、散歩すると新しいアイデアが降りてきます。

 物忘れして、「あれなんだけ!思い出せない!」と思った事が、その後別の行動をしていたら「あ!思い出した!」と閃くのに似た感覚です。

・・・分かりづらいですよね。

行動してすぐ成果が出ないと、イメージしづらいのですが、中島だけでなく多くの人達も言っている事です。

情報収集→思考整理するための内省→新しい閃きのための内省→アイデアの検証

 企画を考えたり、作品を考えたり、新しいアイデアを考えるためのフローです。なので、何も準備しなければ得られるものはない、とも言えます。

 中島にとっては、散歩が一番の新しい閃きのための内省です。健康のためではなく、むしろ仕事として散歩しています。なので、これからの冬は散歩しづらいので毎年困っていますね。

 何も考えずに行動を継続できること、ぼーっとしながら何かしている時は、閃きやすいです。欧陽脩は「文章を考えるには、馬に乗っている時、布団に入っている時、トイレに入っている時が良い」と言ってますからね。

 今回は内省について書きましたが、とても大切な事なので、ぜひ習慣化して欲しいと思っています。特に、日常的に人と関わる方は、ぜひ!

 だって、言葉にしなければ、相手に伝える事も、相手を理解する事もできませんからね。