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親が子どもにかける言葉の重要性を伝えるために、ほめ方講座や講演会をやっています中で、先日おお!これこれ!という出来事があったのでご紹介します。

子どもの育て方は色々な考え方があって、色々なアプローチがあり正解はない。そんなつもりで参考に読んで頂けると嬉しいです。

小学校1年生の男の子のお母さんから「ウチの子が言う事をきかない」との相談を受けました。

子どもの様子を見ても、お母さんとお子さんでは得意な感覚が違うな~と思っていました。お母さんは耳で学ぶタイプで、お子さんは体で学ぶタイプ。他の、言葉で伝えたいお母さんからも、体で学ぶ子どもの気持ちや考えがわからない、との相談も多い。

あまり人にはグチったりしないんだけど、と色々な話を聴かせてもらったり、得意な感覚等のアドバイスをさせてもらったりでセッション終了。

モール内のファミレスでやっていて、お子さんが戻って来た。空いていた隣のテーブルにすわり、お父さんに買ってもらった「ドラえもん ふしぎのサイエンス ソーラー発電タイムマシン」を広げ出した。

母:ココでださないで
子:・・・(箱からパーツを取り出す)
母:家に帰ってからやって、ココで遊ばないで
子:・・・(返事もせずパーツを取り出す)

ああ、この状況ね、とお母さんから許可をもらって、子どもに話しかけた。

私:(子どもの腕を触ってコチラに注意を向ける)
  あのさ~ここは遊ぶ場所じゃないし、他の人にも迷惑掛るからさ~
  片付けてもらっても良いかな?
  もう話も終わったし、家に帰って遊んだらいいよ♪
子:・・・(ちらっと私を見て、うなずき片付け始めた)

たぶん家でも同じような事があるんだろうな〜と思った。体タイプの子には、言葉だけだと届きにくい。無視している訳でも、聴いていないのでもなく、聞こえていない事が多い。そして、そんな状況が繰り返されると、「止めて!」と言葉だけで言っても行動を止められない事が多くなっちゃう。ストップサインになっていない。

親からすれば、言う事をきかない子、子どもからすれば、ワーワーなに言ってるかわからなくて、うるさい親、って感じで、お互いの意思疎通が出来ていない事が多い。

テレビをみながら、マンガを読みながら、ゲームをしながら、何かをしながら話をきくのは大人だって難しい。それが自分がやりたい事ならなおさ!

そんな時は、一度その行動をやめさせて、こちらに注意を向けてから考えを子どもに伝える。そうすれば子どもが受け止められるようになります。

もし、これで遊ぶのを止めなければ、強制的に私が片付けるつもりだった。ダメなものはダメと、子どもに教える必要があるから。教育方針は家庭によって異なるので、そうなる可能性もあるとお母さんに許可をもらってから、はじめました。

ストップサインは言葉だけではなくて、行動も必要です。もちろん子どもが怒ったり騒いだりするかもしれないけど、ただダメダメ言わずに、ちゃんと考えと代案を伝えれば、わかってくれます。

子どもって、しっかりしてますよね。