家庭内で子どもの自己肯定感を高めるために、親の子どもへの接し方を伝える「家庭内教育アドバイザー」としての活動内容をご報告します。
導入編はコチラ
子どもが人生を楽しむためにも、学校での学びを加速させるためにも、自己肯定感は根幹となります。
どんなに種や苗木を植えても、土壌が乾いていては、芽吹かないし成長も遅い。
保育園や幼稚園、学校や家庭で蒔かれた種を芽吹かせるためにも、自己肯定感を高めるサポートを家庭で行う事で成長を加速させます。
今は芽吹いていない枯れた土地のように見えても、何を植えるか?ではなく「土壌を豊かにする」事で、それまでに眠っていた草木が目を覚まし、それだけで子どもの行動は変わります!
でも、その方法は学校では教えてくれません。もちろん、自分の親や親族、先生や友人先輩から自己肯定感を高めてもらった事があれば出来る人も居るでしょう。
「ほめる」「受け止める」「問いかける」子どもに対して、この3つの関わりが重要です。
家庭内教育アドバイザーとして、知識だけでなく実際の生活の中で、子どもにあった関わり方をアドバイスして、子どもの自己肯定感を高める方法を、まずは親から体感していただいています。
*許可を頂き掲載しています。
初回セッション終了後から色々とお母さんのメール相談を受けました。
日々の成長について「あれから色々話して、自分の気持ちを伝えようとしてくれます!」といった話もあれば、相談もあります。
「ダンスを習っているんだけど、真面目にやらない」
親としての気持ちを伝える→ちゃんとやらないなら辞めさせたい
子どもの考えを聴く→やめたい?やりたい?どうしたらちゃんとできる?
受け止める→そっか〜!そうなんだね!いいね!
「対話をして、前より真剣にダンスしています!」
親からは「やる気が無い!」と見える事も、子ども達には別の理由があります。出来ないのではなく、やれない理由があるんです。
・意味の違いを知る
今回も「ダンスとは何か?」についての認識のズレが感じられたので、ダンスを習う事の定義を共有する事が一歩目と伝えました。
ちゃんとやらないと辞めさせたい、ちゃんとやるとは先生と同じ動作をする事。そう話すと、先生の動作をまねしようとは思っていなかった、と。
こちらから見ると当たり前の事でも、人によって意味は色々。まずは、その違いを認める事が、違いがある事を知るのが大切です。
・問いかけて考えを促す
自立するためにも考える事は大切です。言われた事のリアクションではなく、自分の変化を自分自身で感じる事が成長には不可欠です。
また、言われた事ではなく、自分で決めた事だから行動するエネルギーがわいて来ます!
でも、初期の段階では「やりたい?」ときけば「やりたい」とリアクションで答えるでしょう。誰もが「大丈夫?」と言われれば「大丈夫!」と答えるように。
他にも「わからない」も多い返答です。「意味がわからない」よりも「何て言っていいかわからない」事が多い。言葉を知らない事がるのも知っておきたい事です。
それを踏まえて、問いかけ続ける事が大切です。
自分がどうしたいのか?どうしたらできるようになるのか?
「こうして、ああして!」と行動を押し付けるのではなく、まずは問いかけて、子どもの考えを引き出します。
その後に行動を教えるときは「こんなのはどう?」「こうしたら?」と提案をして、決定は子どもの判断を待ちましょう。
・子どもの考えを受け止め、尊重する
語彙の少ない子どもは、こちらが期待していない言葉を言うものです。その言葉に反応するのではなく、まずは、いいね!と受け止めましょう。
幼少期は親の言う事をきくのが良い子でも、そのままでは高学年や中学になってから自分で考え決める事が育まれません。社会で生きるチカラが育まれません。
命令指示する事から、受け止め、提案する事で、自己肯定感を高め成長が加速します。
もちろん、その後の行動も受け止めましょう。
いいね!とほめる事は、その行動を承認する事であり、子どもは安心してその行動を繰り返していけるようになります!
もし注意をしたくても、まずは受け止めて、「こうしたらもっと良くなるよ?」と行動を否定するのではなく、行動を促すように声かけしていきましょう!
・手放す事で、子どもは成長する!
子どもに新しい行動をさせたければ「考えを伝える」「問いかける」「受け止める」「ほめる」のが一番早い!命令や押しつけでは、その時は行動したとしても、自発的な行動は望めません。
知っている事と行動する事は違います。学んだ知識を、智恵に変える、そのお手伝いをするのが家庭内教育アドバイザーです。