最初に答えを書くと、子ども達を主体的な学習者にするために一番効果的な方法とは、日常の中に「けテぶれ」を導入する事、です。

5月23日に「自己肯定感を高める講座×けテぶれ 子どもの主体的な学びを育む講座」を開催しました。まずは、その講座のページを読んでいただけると、中島の思いを感じていただけると思います。

そしてその思いは、講座を行って、開発者である「葛原祥太」先生が参加してくれた事や受講された皆さんの感想で、より強くなりました。

すでにけテぶれを導入されている先生もいれば、けテぶれを知っている人いますが、けテぶれをざっくり言うと「PDCAを学習用に置き換えたもの」と捉えている人が多いです。

け:計画 :P
テ:テスト:D
ぶ:分析 :C
れ:練習 :A

PDCAを回す事の大切さは、多くの社会人が知っていますが、実行できている人は少数です。その「何をやるか」が問題なのではなく、「どうやるか」が明確でないから、実行できないんです。

けテぶれでは、そのサイクルを回すだけでなく、運用するしくみまで考えられています。
けテぶれを、日々の行動である小サイクルと、その目的となる大サイクルを分けて考える事で、継続して学び続ける指針となります。

ですが、それだけでは「一番効果的な方法」とは言えません。

けテぶれには、ループリックと交流会があり、それこそが一番と考える理由です。

ルーブリックとは、学習到達度を示す評価基準を、観点から尺度からなる表として示したもの、です。勉強は、テスト以外に自分の達成度を実感する事が少なく、それが日々の勉強のモチベーションが高まらない理由です。

一方、ゲームは、その行動瞬間瞬間で、自分の行動に対する失敗も成功もすぐ分かり、その場で達成感を得られます。

ルーブリックを導入する事で、テスト以外の日々の勉強でも達成感を得られるので「けテぶれは勉強をゲーム化する方法」だと中島は考えています。

交流会とは、自分以外の人達との情報交換会が組み込まれています。

主体的な学習者とは、自分の学び方を自分で見つけて行く、事でもあります。人は知らない事は行動できませんから、色々な学び方を知って、実際に試していく必要があります。

交流会では、自分以外の人達の学び方を知って世界を広げるだけでなく、自分の学び方を同級生に伝える事で自分の思考が整理されます。

もちろん、けテぶれにはメリットだけでなく、デメリットもあります。あ、でも、ほとんどデメリットはないんですけどね。

でも、導入には、担任の先生が成長マインドセットである事、が条件となります。そもそも、子ども達の主体性を育むためには、まずは先生が主体的な学習者である必要がありますからね。

今回はなかじまなび塾で行いましたが、今後は内容を減らして、NPO法人Grow Up の活動として、職員研修や授業、親子活動でもお伝えしていこうと思います。

自己肯定感を高めるためには主体的に行動する必要があり、幸せになるためには自分で決めていく必要がありますから、「自己肯定感を高める講座×けテぶれ」で、子ども達も大人達も、生きるチカラを高める学びの場を作っていきます!